「先生、うちの子、家でぜんぜん練習しないんですよ〜」
「つい怒っちゃうんです。何回言っても動かないし…」
そんなお話、よくお母さんたちから聞きます💦
でも私、いつも思うんです。
子どもが“やってみようかな”って思えるようになるには、レッスンの中でも、心に響く声かけが必要なんじゃないかなって…
週に1回のレッスンだけど、その中で
「よし、やってみよう!」
と思えるきっかけを作れたら嬉しいなと、毎回のレッスンでいろいろ工夫しています。
“やってみたい”という気持ちになれるよう、「これだったらできそう!」と思ってもらえるようなレッスンを目指しています。
レッスンをしていると、まだまだ「受け身」なままの子が多いなと感じることがあります。
先生に言われたことだけをやる。
楽譜に何もメモしない。
「わからない」って言って、そのまま。
だけどね、ちょっとでも“自分でやってみよう!”って気持ちが出てくると、その子のレッスンはがらっと変わります。
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たとえば、
「ここ、何回も間違えたから印つけてきたよ」
「この指の方が弾きやすいかなと思って、変えてみた」
「この曲、弾いてみたくてお母さんに探してもらった!」
そんなふうに、自分の考えで動けるようになると、ピアノがどんどん楽しくなるんです♪
とはいえ、それが簡単にできる子ばかりじゃありません。
「弾きたいって言ってたのに、練習してこない」
「弾く前に、いちいち私の顔を見て確認してくる」
…そんな姿も、よくあります。
でもそれって、決してやる気がないわけじゃない。
「自信がない」
「合ってるか分からない」
「間違えたくない」
そんな気持ちがブレーキをかけているのかもしれません。
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私も子どもの頃、間違えるのがとても怖くて、いつも先生の顔色を気にしてピアノを弾いていました。
「こう弾きたい」っていう気持ちはあっても、
出す勇気なんてなかったし、いつも正解を探してばかりだった気がします。
だからこそ思うんです。
「失敗しても大丈夫!」って思える場所じゃないと、“自分でやってみよう!”って気持ちは育たないんだなって…
その場所のひとつが、教室であり、そしてもうひとつが、おうちなんですよね…
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私は、子どもたちが
「やってみたけどうまくいかなかった」
「でもまたやってみようと思った」
そんなふうに、自分の気持ちで一歩踏み出せるようになってくれたらいいなと思って、レッスンをしています。
「できた!」も嬉しいけど、
「やってみた!」っていう気持ちも、それ以上に大事にしたいなって☺️
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そして、いつも思っているのは、お母さんもお父さんも、毎日すごく頑張ってるっていうこと。
忙しい中で送迎して、声かけして、時には叱ったり、悩んだりしながらも、ちゃんと子どもたちを見守ってくれている。
それって、本当にすごいことなんですよね。
私も、子どもが小さい頃、
「誰か、頑張ってるね!って言ってくれないかな…」って、
虚しくなった日がたくさんありました。
だから今は、レッスンを通して出会う保護者の方に、心の中でこう思っています。
「お母さん、今日も本当にお疲れさまです🌷」
「うまくいかない日があっても、ちゃんと向き合っているその姿、素晴らしいと思います!」
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子どもの“やってみたい”を育てるのは、ひとりじゃ難しいこと。
でも、先生とご家庭が一緒になって、少しずつその芽を育てていけたら、きっと大きな力になります。
そんなことを思いながら、日々レッスンしています🎹
最後までお読みいただきまして、ありがとございます🪻