ピアノの練習を見ていて、間違えるたびに
「えっ💦またはじめから弾くの?」
と、つい言いたくなることありませんか?😅
当教室でも、年中さん〜小学校1年生くらいのお子さんが数名通っていますが、実はそのほとんどが“はじめから弾きたいタイプ”なんです。
「はじめから弾きたい!」
というのは、実は全国的にも、未就学児〜小1くらいまでは、**6〜8割の子が「はじめから弾きたいタイプ」**だと言われています。
つまり——
「またはじめから!」は、実はとても自然な姿なんです。
この時期の子どもたちは、自分で音を出せることが楽しくて仕方がないんです。
つまずいたところだけを直すよりも、“弾くことそのものが楽しい!”という気持ちが先に立ちます。
それに、「途中から弾く」という経験がまだ少ないため、どの音から始めればいいのか分からなくなってしまうこともあります。
だからこそ、つい“はじめから”になってしまうのですね…
“はじめから弾きたい”という気持ちの中には、
「先生の前で、一曲を通して弾ける自分を見せたい!」
という、ちょっとしたプライドや願望が隠れていることがあります。
「見て見て!できるんだよ!」
というアピールの気持ちや、
「絶対に止まらずに最後まで弾きたい!」
という強い意思を持っている子も多いんです。
これは決して悪いことではなく、
「自分はできる」という自信の芽が育っている証拠。
また、「間違えた自分を見せたくない」「できる自分を見てほしい」という気持ちを持つ子は、向上心があり、ピアノが上達しやすいタイプでもあります🎹✨
この気持ちを大切にしながら、少しずつ“聞く力”や“直す力”を育てていくことが、
上達への大きな一歩になると感じています。
当教室のレッスンは、45分〜60分と少し長めのレッスン枠。
時間にゆとりがあるからこそ、
「はじめから弾きたい!」というお子さんの気持ちも見守りながら、その中で少しずつ“聞く力”や“集中の切り替え”も育てていけます。
私自身、レッスンのたびに
「どこまでお子さんの意思を通してあげようか…」
「どのタイミングでストップして話を聞いてもらおうか…」
と、毎回悩みながらレッスンしています。
子どもによって気質も違うので、毎回が小さな試行錯誤です。
でも、その子らしさを大切にしながら、少しずつ“話を聞いて実践してみる”経験を重ねていくことで、やがて「ここがいつもつまずくから、まずはここだけゆっくり練習してみよう!」と、自分で気づけるようになります。
おうちでも「また最初から!?」と感じること、ありますよね😅
そんなときは、
「今どこで引っかかったと思う?」
と問いかけてみてください。
子どもが自分で「ココ!」と答えられたら、
「じゃあ、まずはそこの部分を練習してみようか!」
と声をかけてあげるのが効果的です😊
また、ゆっくり弾くこともとても大切。
ゆっくり弾くことで、脳の中で
「次にどの音を弾くか」を考える余裕が生まれ、正しい音と指づかいがしっかり記憶されます。
逆に、急いで弾いて間違えてしまうと、
“間違えた動き”を脳が覚えてしまうんです😨
「脳みそさんに間違えたのを覚えさせちゃうね〜」
なんて声をかけてあげるのも、少し効果がありますよ😊
「自分で弾きたい!」という意思を大切にしながら、少しずつ“聴く力”と“考える力”を育てていけたらと思っています。
当教室では、子どもの“できた!”の積み重ねを何よりも大切にしています🌱
最後までお読みいただき、ありがとうございました💐